2022年04月

2022年04月30日

モディリアーニ展

 現在、大阪の中之島美術館で開館記念展としてモディリアーニ展が催されています。(4月9日~7月18日)
 僕も思うところがあって、見に行きたいなぁと願っていたのですが、このコロナ状況などからあきらめました。それで図録だけでもと、美術館に電話し、送ってもらいました。

 この図録を見ながらいろいろ思い出しました、というより、自分の美術人生?の原点がモディリアーニだったなぁと。

 中学生の時、田舎の学校でしたが、校舎の壁にモディリアーニの作品写真が何故か飾られてあったのです。首がやたら長く、眼が青白く、何かとても不思議に思い、でも魅力というのか気になって、子供心にも、その壁面全体が輝いているように感じたことを覚えています。

  それがこの写真の作品です。図録からです。
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 今見ると、当時より暗く感じますが・・。

 そして高校3年生の時、所属していた美術クラブの展示とはまた別に、僕は彼の彫刻作品に惹かれ、真似て丸太を芯にして、石膏を付けて頭像を作ったりしました。タイトルを“モジリアーニ・モジリ”とふざけてつけて、校内の学園祭の別の展示に出品しました。
 自分でもタイトルから、僕はもともとこうしたふざけた人間だったんだなぁと改めて思いました。
 
 (★その学園祭の展覧会については、さらに後述させてくださいな。★モディリアーニというこの表記は現在の大阪での展覧会では統一しています)

 そしてそして、大人になってから、彼の生まれ故郷のリヴォルノのあるイタリア・トスカーナ州に縁ができて、何度か訪ねるうちにさらに親しみがわきました。
 イタリアではたくさん彼についての本なども出版されていますが、活躍したのがフランス・パリのせいか日本人ほど意識は無いようにも思えましたが・・日本人はモディリアーニ好きが多いですよね。

 彼はもともとは彫刻家になりたくて、石を彫ったりしていました。ヨーロッパの神殿などで見る柱の女神の姿などがベースになってるなと思いました。それが後に絵にも反映されてきたように僕には思えました。
 また、顔などはアフリカのお面などの生命感に惹かれたという影響も感じますよね。
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 後年(と言っても彼は35歳で没)絵に命をかけている感じが、静かな画面からも伝わりますよね。
 何よりも一見単純そうにも見える彼の絵ですが、誰が見てもすぐにモディリアーニとわかることの偉大さ、そしていわゆる造形的な絵だけの論理でなく、他にもそういう画家もいますが、絵に対して彼にしかない何というか、魂の力があるように強く感じました。本来、絵とはそういう力だと思います・・・・
 
 ・・・・ます、ます、マス、マスクのいらない生活はいつ来るんだろうね? 

●オマケに他の絵をいくつか・・
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★追記(学園祭の展覧会について)
 高校3年生の時に、学園祭にも部活などに参加していない帰宅部というか一般の生徒も誰でもが出品できるような一室があるといいね、という生徒会役員の友達の声を受けて、僕は理科室を使って、“アンデパンダン展”という展示空間をつくりました。そこに自分のモジリアーニ・モジリも並べました。
 これはかつてのフランスのアンデパンダン展をマネしてのことです。フランス語で“無審査”という意味の展です。(日本でも、読売アンデパンダン展とか日本美術会のアンデパンダン展もありました)
    
 しかし、後年(僕が信州に移った30年前ぐらいの頃は)そのアンデパンダン展がその高校の一大伝統行事になっていて、(2022年の現在はわかりませんが)アンデパンダン展という名称を用いながらも、クラス対抗で造形物(レリーフが主か)を作り、審査されて、コンクール形式になっていることを知り、大変驚きました・・・ア然!でした。 ・・・名称を変えればいいのにねぇ。フランス語だってわかりそうな英語の教師でも気がつかなかったのかしらん?


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2022年04月28日

ワダソウ

 皆さん、この花をご存じでしょうか? ワダソウと言います。

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 写真が見づらいかもしれませんが、白い小さな高山植物です。
 つい先日、うちの玄関の北西斜面で見つけました。

 実はこの花は、僕の生まれ育った和田村(現在は長和町)の和田峠が原産地なのだとグーグルで調べて知りました。それで和田草という名前ですね。

 そこで思い出すことがあります。もう30年近く前に、僕らがこの地に越してきて、実家との交流もあったことからか、当時その和田村の役場の人?からだったか、何でか頼まれて、そのワダソウとかの姿を図鑑から、図案化したことがありました。それがどうなったかはわかりませんし、そんなこともとうに忘れていましたが。

 今回、突然にワダソウを見つけて、本物を見たのも初めてでしたので、何でここに・・・?と驚き、ちょっと感動しました。

 僕はすでに故郷から離れてしまったせいもあってか、それこそ郷土愛とか愛国心みたいなものも薄い人間ですが、このワダソウは何だかよくぞこの地に咲いてくれたなぁと、不思議な気持ちでした・・・・

 ・・・・した、した、下、下着などの夏冬のひきだしの入れ替えをしました、今日。 

studio_mymy at 20:29|PermalinkComments(0)

2022年04月22日

部屋の中からお花見!

 4月末、うちの庭の桜が咲きました。
 以前は5月に入ってから咲いていたのですが、この頃は少し早めになりましたね。
  
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 この桜は30年前この地に家を建てた折に、庭の隅に2メートル弱の苗を、シンボルトゥリーの気分で植えたものですが、今ではとても大きな樹に成長しました。
 なんといっても、家の部屋の中から窓越しにお花見ができるというのが、うちの特徴です。敷地が傾斜地のため、居間が2階に位置する感じで、窓から楽しめるのが ワーオ!です。

 桜の樹の根元のすぐ横に、うちで飼ってて、亡くなった2匹の犬が埋められてあり、僕らは犬の名前から時々“コッペ桜”とか“チャオ桜”と呼んで、きっと彼らがこんなにきれいに咲かせてくれてるんだと、満開の桜に感謝しています。

 日中だけでなく、夕方には白く花が浮かび上がり、それにつられてノンアルの缶ビールで乾杯しましたとさ・・・・

・・・・とさ、とさ、土佐みずきに似ている日向みずきの黄色の可憐な花も、今桜の樹の向かいで咲き誇っています。
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2022年04月13日

復活?木工妻

 “木工妻”の本領発揮というか、ここ数年、病気で途絶えていた木工制作に再びとりかかった女房の話です。
  
  以前から洗濯物干し台が古くなり、下の台座あたりが長年の風雪によって、腐ってきてしまっていました。
  それを気にして、素人の女房が構造を考え、市内のホームセンターで、2×4材を求め、電動工具を用いて新たに作りました。この30年間で三つ目の物干し台となります。

 今日は雨や虫などに対しての防腐剤を塗り、乾かしました。
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 作業を行ったベランダも彼女が数年前に作り、同じ塗料を使ってるので、今回物干し台作りで余った塗料を塗りました。
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 今までも、現在居間で食事をしているテーブルやイス、また食器棚さらに寝室のベッドなども彼女は板材や2×4材を求めて来てつくってきました。

 それ故、できたものに塗料を塗るときだけ手伝う僕は、尊敬をこめて、“木工妻”と呼んでいます。
 女房はこの数年は以前のように、手や身体が思うように動かず、疲れやすくもなってきていますが、ダンナが言うのも何ですが、今回はよくやったなぁと思いました・・・・

 ・・・・した、した、したがって、これからの洗濯物は、不安や心配なく干せるということですよね。ハイ。
   
   

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2022年04月11日

ふきのとうの天ぷら

 うちではこの時期に何と4回もふきのとうの天ぷらを食べました。
 先月末あたりから庭の雪が消え始め、ふきのとうが土から顔を出し、ようやく春になっていくんだなぁと実感しました。
 今年の長くて寒かった冬から別れられるとホッとしたのです。

 早速、ふきのとうを天ぷらにして食べました。
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 多くの人が、このふきのとうのほろ苦い感じを語りますが、食べてみるしかうまくいいあらわせませんよね。

 そして同時に“ふきのとう味噌”も作ったのです。もちろん女房殿がですが。
 天ぷらも味噌も美味、美味、美味・・・。

 そんなことから庭先に次々と生えてくるので、その都度採っては食べて、何と4回を数えてしまいました。つい最近もまだ生えてきますが、そろそろトウが立ってきています。
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 この季節これから先には、ウド、こごみ、タラの芽、こしあぶらなど続々と登場してくるのです。
 歳をとってきたせいか、こんな風に豪華でなくても自然の、季節の恵みを即味わえることは、きっと人生の大きな喜びの一つだろうなと思えるようになってきましたね・・・・

・・・・たね、たね、種、種を蒔かなくては何でも育ってはくれませんよね。  
    

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